2012/03/12

2012 J1 開幕戦 広島対浦和から考える

ミシャのサッカーは時間がかかるというのは2007年の降格を踏まえて皆さん言われているのは理解できるものの、浦和は昨年の迷走はあったとはいえ2009年から2年間のフィンケサッカーがあったわけで、下地が無いわけではない。

ただ思うのは、2008年に3−6−1が産まれたとき、選手の意見を取り入れての形だったということ。
入れ替わりはあっても軸が変わらずに数年やってきた広島と、型に選手を入れていく今年の浦和のやり方はどっちが正解ということは無いにしても、浦和のチャレンジするハードルは相当に高い。

 そんなわけで広島vs浦和。

やりたいことをやってる広島と、やりたいことを表現できない浦和という形で試合は終わって、そのまま勝敗も反映されたというのが妥当な評価かなと思います。

ミカは1人であってもぶち抜いていくので右サイドはいつも通りという感じがしていたけど、左サイドは去年と違って水本がかなり前線まで来るようになっていたのが一番のポジティブな驚き。
山岸との距離が近く数的有利な状況を多く作れていた。

そして何より昨年との一番の違いは守備の安定度。
昨年までは何度も選手が体を投げ出してシュートを防いでいたシーンがあったけど、10日の試合ではそんな形になる前にブロック内で潰していた。
去年はチュンソンが守備ポジションまで戻らないこともしばしばで、リトリートしてブロックを作るといっても実際は2−3−5の不安定な形だったところが、今年はきっちり1−4−5の形が敷けていたように見えました。

張監督のときの大宮は、敵ながら美しい守備ブロックで凄いなと思ったものですが、あそこまででは無いにしても守備の整備は間違いなく進んでいるようで。
あとはきちんと攻撃サッカーの継続ということで、練習もコンビネーションの攻撃練習を多めにポイチさんにはお願いしたいところです。

ただし不安がないわけでもなく、一番は監督としてのゲームコントロール能力。
選手交代が遅いようにも見えたのが気がかりです。

  浦和は監督自身も選手の当てはめ方をまだ暫くは模索が続くでしょう。
ただ選手の運動量が増えてきたとき、もっと躍動感がでるはずで、考えるよりも自然と動けるようになるには前線の選手達の動き方、GKと最終ラインの組み立て方がなじむ必要がありそう。とくにGK加藤は蹴り出すか味方に繋ぐべきか迷いが多々見えていたので、あの辺での失点は今シーズン数回覚悟しておかないといけないはずです。
鹿島に行った佐藤には何度ヒヤヒヤさせられたことか…。


最終ラインからのフィードが足りないとか、前線から引き出す動きとキープ力が足りないとか、まあ見ていて不足している所は広島サポでもないとすぐにはわからないと思いますが、ハマれば最高に楽しいサッカーでもあるので、11月の対戦こそが真の新旧対決なんだろうと思いました。

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